AGAは多くの男性に見られる薄毛、抜け毛の症状です。生活習慣が原因だと言われることも多いですが、実は生活習慣の乱れが直接薄毛や抜け毛に繋がる訳ではありません。しかし生活習慣が悪化することで生まれる様々な健康への影響が、頭皮にダメージを与えていると考えられています。生活習慣とAGAの関係を知り、健康になりながら知識を深めましょう。
AGAと生活習慣の関係とは?
生活習慣が乱れると体には様々な影響が現れますが、直接AGAを引き起こす訳ではありません。多くの男性に発症するAGAは、男性ホルモンのバランスが深く関係しています。つまり生活習慣の乱れがAGAを起こすのではなく、生活習慣の乱れがホルモンバランスを崩し、それがAGAに繋がってしまうのです。また、男性に起こる薄毛や抜け毛の全てがAGAという訳ではありません。良くない習慣を続けた結果、AGA以外を原因とする抜け毛が増えてしまうということも考えられるので、不規則な生活が続いているなと感じているなら、改善するよう動くことが大切です。
避けるべき生活の習慣
よくない日常の習慣が、頭皮環境を悪化させてしまうことがあります。よく言われるのがドライヤーです。男性は髪が短い人が大半なので、お風呂に入った後も特に乾かさず自然乾燥に任せているという人が多いですが、濡れた髪はダメージを受けやすいため、放置するのは良くありません。ドライヤーを使ってしっかり乾かす必要があるのです。しかししっかり乾かそうとするあまり過度にドライヤーを当ててしまうのは逆効果です。ドライヤーを当てすぎると、頭皮の乾燥を招き頭皮環境を悪化させてしまう可能性があるからです。一方向から当て続けるのも良くないので、ある程度ドライヤーを頭から離しつつ、いろいろな方向から風を当てるようにしましょう。
髪が油っぽいと、しっかり洗おうとシャンプーで爪を立ててしまいがちですが、これも良くない習慣です。しっかり洗った気になるのですが、爪を立てると頭皮を傷付けて炎症を起こす可能性があります。傷から細菌が入り込んで抜け毛や薄毛に繋がってしまうこともあるので、シャンプーをするときは指の腹でマッサージするような感覚を心がけましょう。大工や工事作業など外で働いている人、営業職など日常的に外回りをする人は、紫外線対策も欠かせません。紫外線はお肌の天敵。当然頭皮にも悪影響なので、なるべく直接浴びないように心がけましょう。帽子や日傘を使うのは煩わしい女々しく見えるので抵抗がある、という人も多いかもしれませんが、そこは頭皮を守るためです。最近は日傘を差す男性も増えてきているので、検討してみてください。
取り入れたい日常習慣
抜け毛や薄毛の悩みを改善するためには、十分な睡眠が欠かせません。髪は眠っている間に成長するため、睡眠時間が十分でないと髪の成長を阻害してしまいます。また、睡眠不足はストレスに直結するため、それがホルモンバランスの乱れに繋がってしまうのです。睡眠時間をしっかり取るのはもちろんですが、睡眠中や就寝前の環境を整え、質のいい睡眠を取るようにしましょう。食生活を整えることも欠かせません。特に積極的に摂りたいのが良質なタンパク質、亜鉛、ビタミン類です。タンパク質は髪の材料になる栄養素で、体内でアミノ酸に分解され、体の各部に送られた後タンパク質へと再合成されます。その再合成に必要なのが亜鉛。亜鉛にはAGAの原因である男性ホルモンの働きを阻害する作用も期待されています。ビタミン類は結構を促進したり体を酸化から守ってくれる働きがあります。体内では作れないので、サプリメントなどもおすすめです。
困ったら医師に相談しよう
男性の薄毛や抜け毛の多くはAGAだと考えられますが、そこに生活習慣が原因のものも重なっているかもしれません。一度自分の生活を見直して、髪に悪い習慣を続けないように心がけましょう。専門的な治療、あるいはアドバイスが欲しいときは、思い切って専門家に相談するのが一番です。生活習慣に関する具体的な改善案を得られるでしょう。