男性特有の病気の一つ、EDは大きく4つの原因に分類されると言われています。勃起不全と呼ばれることもあるEDは年齢を重ねた人だけに起こるといった間違った認識で、慢心している若い世代の男性も少なくありません。日常生活の様々な原因で年齢に関係なく発症する病気のため、症状を含めて正しい知識を身に着けおく必要があります。

20代から40代に多いEDの原因

男性の性機能障害、EDの原因は大きく分けて4種類になります。中でも20代から40代半ばの年齢に多いと言われるのが、心因性EDです。文字通り不安やプレッシャー、鬱病といった精神的な影響が原因で正常に機能が働かなくなる症状を指します。社会人としての経験が浅い20代前半の男性は、不慣れな仕事や人間関係の構築など神経をすり減らして生活をしがちです。精神的ストレスが徐々に積み重なることで、知らぬ間にEDになっていたというケースも少なくありません。女性のバストと同様に、世の中には自身の性器のサイズを気にする男性はたくさんいます。共同浴場を利用した時に他人と比べて見劣りをしていると、セルフイメージを悪くすることも原因の一つです。

30代から40代半ばは、パートナーとの関係の悪化が原因で発症しやすいと考えられています。長い共同生活で関係がマンネリになり、相手に対する恋愛感情が薄れていき、自然と性交渉をする頻度が減るという事例は珍しくありません。筋肉と同じで使わない状態が続くと機能が衰えていくのが、男性器の特徴の一つです。停滞期が長く続けば血流も悪くなり、勃起時のサイズが縮小されて自信を無くして使わなくなるという悪循環に陥る人もいます。心因性は特別な治療を行わなくても、抱えている問題の解決で症状を改善することが可能です。

50代のEDの原因

50代の人が発祥するEDの考えられる原因の一つが、生活習慣の乱れによる病気の影響です。一見すると関係が無いようにも感じられますが、食生活の乱れによる高血圧、メタボリックシンドロームは血の流れを悪くします。男性器の勃起は、性的興奮で中枢神経を刺激された脳から発信された信号を受けて、海綿体に大量の血液が流れ込むこと起きる現象です。生活習慣病の影響で流れが悪くなっていると、脳から信号が送られても十分に血液を運べず、勃起させることができません。仮に性器が反応できたとしても、血液不足でサイズが縮小されていたり不完全な状態で使えないケースも多いのが実情です。

食生活の変化で若年層にも増えていますが、中高年は長年の喫煙や飲酒、運動不足などで発症するリスクが高くなると言われています。生活習慣病はEDだけでなく、ガンを始めとした命に関係する病気に繋がることもあるので注意が必要です。

そのほかのEDの原因

EDは、心因性、器因性以外にも薬の服用がきっかけで発症することもあります。影響を受けやすいと言われているのが、不整脈治療薬や利尿剤、血管拡張剤などです。そのほかにも、若い世代に多いストレスによる不眠を解消するための、精神安定剤がきっかけで機能不全になったというケースも珍しくありません。薬剤性EDは、他の原因のように生活習慣の見直しによる改善が難しいのが実情です。服用を止めることで治ることもありますが、病気の治療目的で飲んでいる場合、個人の判断で決断することはできません。かかりつけの医師に相談をして、適切なアドバイスを受けることが大切です。

早期治療が重要

他人に知られることが恥ずかしいという理由で、診察を受けないまま一人で悩みを抱えてしまう男性も少なくありません。日常生活に大きな影響がないからとそのまま放置を続けていると、症状の悪化で治療が難しくなることもあります。初期段階であれば短期間で改善するケースもあるので、異常を感じたら早めに専門医に相談することが大切です。