喫煙による肺がん、脳梗塞といった健康被害との因果関係は広く知られるところですが、わかっていても止められないのがタバコ。どんな強い意志を持ってしても、指が煙草に伸びてしまうのは、ヘロインやコカインと同じ依存性を持つニコチンが原因です。

  統計では、約7割の喫煙者が、治療無しでは煙草を止められないということも明らかになってきています。また、喫煙者本人のみならず、その家族や周囲の人への被害(受動喫煙)も重大な問題に・・・。

  まさに百害あって一理なし。家族のため、自分のため、どうぞ当診療所の禁煙外来にお気軽においで下さい。
■身体に貼るだけで煙草をやめられる・・・ ニコチンパッチの仕組み
 煙草をやめられない・・・、それは我慢によって生じる禁断症状が原因です。煙草を吸う人の脳細胞にはニコチンのレセプター(=ニコチンがくっつく場所)があり、吸着されたニコチンの量が少なくなると「煙草が吸いたい」という衝動にかられるのです。

 煙草を吸うと瞬間的に脳細胞にニコチンが送りこまれます。それに対して、身体に貼るだけのニコチンパッチは、皮膚表面からゆっくりとニコチンを送り込み、体内に一定の濃度でニコチンを残しますので、いわゆる「ニコチンが足らない禁断症状」が出てくることはありません。最初の1ヶ月は、まず煙草に依存しない習慣を身につけ、次の1ヶ月では、徐々にニコチン量を減らすことにより、ニコチンの依存からの脱却を目指します。治療は、皮膚の表面に貼るテープを貼るだけ(含まれる薬剤量は適時減量していきます)、また、1日に1回貼るだけで24時間効果が持続しますので、どんな方でも、リスク無く、安全に禁煙を達成できるのです。
■保険がききます、ニコチンパッチ・禁煙外来
 ニコチンパッチ(ニコチネル)による禁煙外来に、保険が適用されるようになりました。金銭的な負担も軽くなり、これまで以上に気軽に禁煙のための治療を受診していただけるようになっています。なお、保険適用されるためには

 1)直ちに禁煙しようと考えていること
 2)ニコチン依存症のスクリーニングテストが5点以上であること
 3)ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
 4)禁煙治療を受けることを文書により同意していること

の4つの条件にすべて該当している必要がありますが、詳しくはご来院時にお尋ね下さい。尚、保険診療で禁煙外来を行える医療機関は厚生労働省の定める施設基準を満たす必要があり、すべての医療機関でも保険がきくわけではありません。
【ニコチン依存症スクリーニングテスト】
1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか
2. 禁煙や本数を減らそうと試みてできなかったことがありましたか
3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか
4. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
5. 4.の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか
6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか
7. タバコのために健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか
8. タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか
9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか
10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度がありましたか

【参考(禁煙外来を行う医療機関の施設基準)】
禁煙治療を行っている旨を医療機関内の見やすい場所に掲示していること
禁煙治療の経験を有する医師が1名以上勤務していること
禁煙治療に係る専任の看護職員を1名以上配置していること
呼気一酸化炭素濃度測定器を備えていること
医療機関の構内が禁煙であること
本管理料を算定した患者のうち、禁煙を止めたものの割合等を地方社会保険事務局へ報告していること
■大切な家族のために、病気から身を守るために・・・ 禁煙
 喫煙にはニコチンに対する身体的依存と喫煙習慣による心理的依存の二つが関係しています。受動喫煙で、大切な家族までをも身体的リスクにさらすことがないよう、当診療所では、患者様のお話にしっかりと耳を傾け、相談にのってまいります。身体的なケア、心理的なケア、医者と二人三脚による禁煙プログラムを実現してまいりますので、どんなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。