高血圧の豆知識
 高血圧や高脂血症などの生活習慣病は、病気になっても見た目は普通の人と変わらず、普通の生活を送ることが可能です。では、どうして治療をしなければならないのでしょうか?
 それは調査の結果、高血圧や高脂血症が、脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管病を引き起こすことがわかってきたからです。
■高血圧って?
 高血圧は、正常者の血圧より高い血圧値を持続している場合をいいます。日本高血圧学会では、収縮期血圧(上の血圧)で140mmHg、拡張期血圧(下の血圧)で90mmHg以上が高血圧と定義しています。ただし、高血圧かどうかは自分で判断せず、必ず医師に診断してもらうようにしてください。

遺伝、塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、ストレスなどの生活習慣が原因となります。
■高血圧の目標治療値は?
日本高血圧学会は、高血圧の治療に対する目標値を次のように設定しています。
若年〜中年までの患者さん 収縮期血圧 130mmHg未満
拡張期血圧 85mmHg未満
糖尿病・腎臓の悪い患者さん 収縮期血圧 130mmHg未満
拡張期血圧 80mmHg未満
高齢の患者さん 収縮期血圧 140mmHg未満
拡張期血圧 90mmHg未満

血圧管理のポイント
 日本人におおい脳卒中は高血圧との関係が強く、また高血圧では臓器障害も進行するので、血圧をしっかり持続して下げることが大切です。
 1.しっかり下げる

 2.24時間持続して下げる

 3.早朝の血圧上昇を抑える


■まずは生活習慣の改善から
1. 食塩は1日6g未満を目標に
2. 野菜や果物を積極的に摂り、コレステロールや脂肪の多い食事は控える
3. BMI(体重(kg)÷[身長(m)]2で25を超えない
4. 心血管病のない患者さんでは毎日30分以上の有酸素運動を定期的に
(早歩き、ランニング、水中歩行など)
5. アルコール摂取はほどほどに
6. 禁煙


■薬物療法について
 生活習慣の改善を行っても効果の認められないときに、薬物療法を追加します。

主な高血圧の治療薬
 ●カルシウム拮抗薬
 ●A-II受容体拮抗薬(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)
 ●ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
 ●利尿薬
 ●β遮断薬(ベータブロッカー)
 ●α遮断薬(アルファブロッカー)


 薬を飲んで血圧が低下しているときに、勝手に薬をやめれば血圧は元の高い状態に戻り、危険な場合になることもあります。必ず医師の指導にしたがって薬を服用しましょう。